【使用した型式】 : ラジアルベーンポンプ R型
【液体名】 : 水性顔料
目的 Goal
液が引き起こすポンプ部品の摩耗による移送能力低下を抑制
問題点 The problem
水性インクの原料である顔料懸濁液を分散機に移送する工程において、以下のような課題を抱えていた。
・既設ポンプは顔料によって部品摩耗が生じやすく、短い期間でポンプ能力が低下して希望の量で移送できなくなる。
・能力回復のためのメンテナンスに手間とランニングコストがかかる。
*懸濁液とは:
液体の中に1,000分の1mm程度の固形物の微粒子が分散されたもののこと。
代表例な例として墨汁や泥水が挙げられる。
*顔料とは:
色をつけるために使われる、水や油に溶けない粉末のこと。
改善点 Improvement points
ケーシング内部にセラミックを導入したラジアルベーンポンプR型を導入。
この独自構造により、最も摩耗が起こりやすい部分であるライナーの耐久性が大幅に向上し、
顔料懸濁液を移送してもポンプ能力低下を大きく抑制することができるようになった。
ラインフロー Line flow
使用した製品 The product
ラジアルベーンポンプ R型
研磨性のある液の移送でも摩耗しにくい構造