【使用した型式】 : 脱泡機能付き二軸スクリューポンプ VQ型
【液体名】 : ひき肉(ミンチ肉)
目的 Goal
機器スペースの削減および作業性と安全性の向上
問題点 The problem
ミキサーから供給されるミンチ肉を充填ラインに送り込む工程で、既設のスネークポンプで次のような課題を抱えていた。
・吸い込む力が強いポンプではあるがミンチ肉を完全に自吸するには至らず、押込み機の力を借りてポンプ内に供給させる必要があった。
・押し込み機の設置によって作業スペースが圧迫され、分解洗浄時の作業効率に影響が出ていた。
・平常運転時でもポンプ部品が摩耗する可能性があり、ミンチ肉の中にポンプ由来のコンタミネーションを起こすリスクがあった。
改善点 Improvement points
デフォーミングポンプを導入。
真空発生装置との組み合わせによって高い自吸力を発揮するため、押込み機無しでホッパーからポンプ内部へのミンチ肉の供給が可能になった。さらに、
・ポンプの回転による部品摩耗が生じないため、平常運転時の金属異物の発生リスクを回避できるようになった。
・分解洗浄が簡単な構造であることに加え、スペースに余裕ができたことで作業しやすくなったため、洗浄時間を短縮できるようになった。
・移送中にミンチ肉に含まれる気泡を取り除けるため、後工程の成型ラインでの成形不良率を減らすことができた。
という効果を得た。
ラインフロー Line flow
使用した製品 The product
脱泡機能付き二軸スクリューポンプ VQ型
非接触式のポンプで高い自吸力を発揮