【使用した型式】 : 二軸スクリューポンプ SQ型
【液体名】 : 液卵
目的 Goal
液卵移送時の液質変化抑制、卵の殻によるポンプ部品摩耗の軽減
問題点 The problem
卵を割卵機で割って、中身の液卵をタンクに移送する工程において、以下のような課題を抱えていた。
・既設のポンプでは液卵がポンプの中を通過する時にせん断が加わりやすく、その影響で卵の性質が変わってしまい
最終製品の品質が劣化してしまうことがあった。
・割卵機から混入してくる卵の殻は研磨性が強く、既設ポンプの部品を摩耗させることですぐに能力低下を
起こすため、高い頻度でメンテナンスを行う必要があった。
加えて、卵の殻によってポンプロックが起こることもあり、その回復作業も面倒だった。
・生産終了後に配管やポンプの洗浄を行う必要があるが、CIP洗浄を行う場合には別途ブースターポンプを
用意する必要があった。
改善点 Improvement points
非接触式のサニタリー二軸スクリューポンプSQ型を導入。
移送中に液にせん断や撹拌がかからず、ポンプ稼働中に液が触れる部分での部品同士の接触による摩擦熱も発生しないため、液卵の性質変化を抑制できるようになった。
また、部品摩耗による能力の低下をポンプの回転数を上げることで補えるため、メンテナンスの頻度を抑えることができるようになった。加えて、固形物が入った液を送れるポンプのため、卵の殻によるポンプロックが極めて起こりにくくなった。
洗浄を行う際にもブースターポンプなしでCIP洗浄に必要な流量を生み出すことができるようになり、1ヶ月間ポンプや配管の分解なしでの運用が可能になった。
ラインフロー Line flow
使用した製品 The product
二軸スクリューポンプ SQ型
多様な液体を痛めずデリケートに移送