【使用した型式】 : 二軸スクリューポンプ SQW型
【液体名】 : 果実(桃・いちご)
目的 Goal
果実をインラインで砕きながら移送することによる生産性向上と洗浄の効率化
問題点 The problem
果物をコンベアでミキサーまで運び、バッチ式で果物を砕いて煮釜に送る工程で以下のような課題を抱えていた。
・ミキサーがバッチ式のため、生産量が多いときには特に生産リードタイムが伸びる
・機器設置のために広いスペースを確保する必要がある
・生産終了後のコンベア、およびコンベア周辺の洗浄に時間がかかる
*バッチ式とは:
決まった量をひとまとめにし、そのまとまりごとに一回ずつ処理を行っていく方法のこと。
上述の場合、一度にミキサーに入れられる果物の容量ごとに粉砕処理を行うことを意味する。
この処理が終わるまでは他の工程が進められなくなるため、ライン全体の生産性に大きく影響する。
改善点 Improvement points
スクリューコンベア付き二軸スクリューポンプSQW型を導入。
投入口を大きくし、果物をそのままの大きさでも問題なく投入できるようにカスタマイズ。
意図的に果物のサイズよりも狭い隙間の中にポンプ内部で押し込むことによって、粗く砕きながらインライン移送できるようになった。
これにより処理方法がバッチ式から連続式にかわり、粉砕処理時間の短縮、すなわち生産性の向上につながった。
また、コンベアに投入→ミキサー→煮釜というラインを、ポンプに投入→煮釜と簡略化できたため省スペース化も達成できた。
さらに、洗いやすい構造のポンプであるため、生産後の洗浄時間の短縮という効果も得られた。
ラインフロー Line flow
使用した製品 The product
二軸スクリューポンプ SQW型
含水率が低いケーク状の物質や固形物の移送に