【使用した型式】 : 脱泡機能付き二軸スクリューポンプ VQ型
【液体名】 : グリス
目的 Goal
グリス中に含まれるエアの効率的な除去、およびホッパーからポンプ内部への自動供給
問題点 The problem
ロールミルから流れ込んでくるグリスを容器に充填するラインにおいて、既設のスネークポンプでは以下のような課題を抱えていた。
・ロールミル時に液体の中に空気が一緒に練り込まれると、その空気の影響でホッパーから液を吸い込むことが難しくなる
・容器に充填する際、エアが破裂して液が飛散して周囲を汚してしまう
・エアが混入すると充填精度がばらつき、充填量がずれた場合は手作業にて充填量を調整する必要がある
・接触式であるスネークポンプでは液中にポンプ由来の異物が混入するリスクがある
*ロールミルとは:
複数本のロールの間に空いている狭い隙間に高粘度の液を押し込み、圧力をかけることで
液体を均一にしたり、液体の中に含まれている固形物を細かく分散・混練する装置
**グリスとは:
半固形状の油。主に軸受やベアリングなどの回転部分に使われ、それらを固定する部分との間に生じる
摩擦を低減させるための潤滑剤として用いられる。
改善点 Improvement points
脱泡機能付き二軸スクリューポンプを導入。移送しながら液中の気泡を除去でき、かつ自吸力の高いポンプであるため、ホッパーからの吸い込み不良を解消しつつ、充填時の液の飛散、充填量がばらついた際の手作業による充填量調整頻度を激減させることができた。
また、VQ型ポンプは非接触式であるため、コンタミリスクの低減も同時に達成できた。
ラインフロー Line flow
使用した製品 The product
脱泡機能付き二軸スクリューポンプ VQ型
液送と脱泡を同時に実現